バイデン政権の閣僚・要職候補者の顔ぶれ

バイデン政権の閣僚・
要職候補者の顔ぶれ

バイデン大統領が、米国の多様性を反映した閣僚とホワイトハウス要職の指名に着手している。閣僚は上院の承認が必要だが、ホワイトハウス要職はバイデン氏の直接指名で任命される。

直接指名

大統領首席補佐官
ロン・クレイン
大統領顧問
スティーブ・リチェッティ
大統領上級顧問
マイク・ドニロン
大統領次席補佐官
ジェン・オマリー・ディロン
顧問
デイナ・リームス
大統領報道官
ジェン・サキ
国家安全保障担当大統領補佐官
ジェイク・サリバン
気候変動問題を担当する大統領特使
ジョン・ケリー
国内政策会議委員長
スーザン・ライス
疾病対策センター所長
ロシェル・ワレンスキー
国家経済会議委員長
ブライアン・ディーズ
新型ウイルス対策の調整役
ジェフ・ジエンツ

上院の承認が必要

国務長官
アントニー・ブリンケン
承認済み
財務長官
ジャネット・イエレン
承認済み
国防長官
ロイド・オースティン
承認済み
司法長官
メリック・ガーランド
承認済み
内務長官
デブ・ハーランド
承認済み
農務長官
トム・ビルサック
承認済み
商務長官
ジーナ・レモンド
承認済み
労働長官
マーティ・ウォルシュ
承認済み
厚生長官
ハビエル・ベセラ
承認済み
住宅都市開発省長官
マルシア・ファッジ
承認済み
運輸長官
ピート・ブティジェッジ
承認済み
エネルギー長官
ジェニファー・グランホルム
承認済み
教育長官
ミゲル・カルドナ
承認済み
退役軍人長官
デニス・マクドノー
承認済み
国土安全保障長官
アレハンドロ・マヨルカス
承認済み
国連大使
リンダ・トーマスグリーンフィールド
承認済み
環境保護長官
マイケル・リーガン
承認済み
中小企業庁長官
イザベル・グスマン
承認済み
行政管理予算局長
ニーラ・タンデン
却下
国家情報長官
アブリル・ヘインズ
承認済み
通商代表部
キャサリン・タイ
承認済み
大統領経済諮問委員会委員長
セシリア・ラウズ
承認済み
科学技術政策局局長
エリック・ランダー
指名

バイデン政権の多様性

トランプ前政権と比べても非常に多様性に富み、指名された候補者の半数近くが女性だ。

半数が非白人

新政権では前政権よりも55歳未満のメンバーが多いものの、その数はブッシュ政権やオバマ政権には及ばない。

注:過去の政権では初期閣僚を表示

直接指名

アントニー・ブリンケン
国務長官
バイデン氏にとって長年の側近であり、オバマ政権で国務副長官と国家安全保障問題の大統領副補佐官を務めた。

ジャネット・イエレン
財務長官
前連邦準備理事会(FRB)議長。イエレン氏の下、FRBは労働者と格差の問題をより深く注視するようになった。2018年の議長退任以降も、ブルッキングス研究所で活発な政策論議に携わり続けている。

ロイド・オースティン
国防長官
オバマ政権下で中央軍司令官として中東地域の米軍を統括した。黒人初の国防長官になる。米国の法律では元軍人は退役後7年が経過しなければ国防長官に就任できないとの規定があるため、その期間を満たしていないオースティン氏の就任を可能にするには議会が法律の適用免除を認める必要がある。

メリック・ガーランド
司法長官
1997年に高裁判事に就任。オバマ前大統領が2016年に連邦最高裁判事に指名したが、共和党の反対で任命が挫折した。

デブ・ハーランド
内務長官
ニューメキシコ州選出の下院議員。先住民として初の内務長官が誕生する。先住民の閣僚入りも初となる。

トム・ビルサック
農務長官
元アイオワ州知事。オバマ政権で農務長官を務めた。今回の選挙戦では農業州で積極的にバイデン氏を支援。地方・農業分野のアドバイザーを務めていた。

ジーナ・レモンド
商務長官
ベンチャーキャピタルで働いた経験があり、弁護士資格も持つ。ロードアイランド州初の女性知事として州内の最低時給を15ドルに定める政策を推進してきた。

マーティ・ウォルシュ
労働長官
1997年から2014年までマサチューセッツ州議会の下院議員を務めた経歴があり、13年にボストン市長に当選した。過去に労働組合のトップも務めている。

ハビエル・ベセラ
厚生長官
カリフォルニア州司法長官。オバマ政権が導入した医療保険制度(オバマケア)を維持するため20州を率いて法廷闘争を行ってきた。

マルシア・ファッジ
住宅都市開発省(HUD)長官
民主党の女性下院議員。HUD長官としては2人目の黒人女性となる。

ピート・ブティジェッジ
運輸長官
前インディアナ州サウスベンド市長。

ジェニファー・グランホルム
エネルギー長官
ミシガン州最初の女性知事として、2003─2011年まで2期務めた。オバマ前政権による2009年のゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラー救済でバイデン前副大統領に協力した。

ミゲル・カルドナ
教育長官

デニス・マクドノー
退役軍人長官

アレハンドロ・マヨルカス
国土安全保障長官
キューバ生まれの弁護士。承認されれば、中南米系、移民出身者として初の国土安全保障長官となる。オバマ政権で米市民権・移民業務局(USCIS)局長を務め、幼少期に米国に連れてこられて不法移民になった「ドリーマー」の在留を認める措置「DACA」の導入を主導した。DACAに共和党は批判的で、マヨルカス氏が指名された場合、拒否権を有する上院で同党が反対してもおかしくない。

リンダ・トーマスグリーンフィールド
国連大使
バイデン氏は国連大使のポストを見直し、閣僚レベルに引き上げる計画。黒人女性のトーマスグリーンフィールド氏は2013―17年にオバマ政権でアフリカ外交トップを務め、アフリカ西部でエボラ出血熱の感染爆発が起こった際、サハラ以南のアフリカに関する米国の政策を主導した。

マイケル・リーガン
環境保護長官

イザベル・グスマン
中小企業庁(SBA)長官

ニーラ・タンデン
行政管理予算局長
進歩主義派のシンクタンク「アメリカ進歩センター」の所長。オバマ前大統領による医療保険制度改革法(オバマケア)の策定を助けた。

アブリル・ヘインズ
国家情報長官
オバマ政権で国家安全保障担当大統領副補佐官を務め、女性初の中央情報局(CIA)副長官でもあった。2017年にオバマ政権を去ってからは、コロンビア大で複数のポストに就いた。

キャサリン・タイ
通商代表部(USTR)

セシリア・ラウズ
大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
プリンストン大学公共政策・国際関係大学院の院長で、労働経済学を専攻するエコノミスト。研究の中心は教育と格差解消に関する経済学。オバマ前政権下の2009年から11年にかけてCEAのメンバーだった。

エリック・ランダー
科学技術政策局(OSTP)局長

ロン・クレイン
大統領首席補佐官
バイデン氏の長年の側近で、エボラ出血熱の大流行に対応した経験を持つ。

スティーブ・リチェッティ
大統領顧問

マイク・ドニロン
大統領上級顧問

ジェン・オマリー・ディロン
大統領次席補佐官

デイナ・リームス
顧問

ジェン・サキ
大統領報道官

ジェイク・サリバン
国家安全保障担当大統領補佐官
バイデン氏が副大統領だった当時、国家安全保障問題の補佐官として仕えたほか、ヒラリー・クリントン元国務長官の次席補佐官も務めた。

ジョン・ケリー
気候変動問題を担当する大統領特使
元上院議員で元国務長官。バイデン氏が復帰を望む地球温暖化対策の国際的取り組み「パリ協定」の交渉に助力した。

スーザン・ライス
国内政策会議委員長

ロシェル・ワレンスキー
疾病対策センター(CDC)所長
マサチューセッツ総合病院の感染病担当の責任者。ハーバード大学医学大学院教授。

ブライアン・ディーズ
国家経済会議(NEC)委員長

ジェフ・ジエンツ
新型ウイルス対策の調整役
オバマ政権で経済顧問を務めた。オバマケアのウェブサイトで障害が多発した問題に対応した。

作成

Matthew Weber | Travis Hartman | 照井裕子

編集

Soyoung Kim | 宗えりか | 田頭淳子

出典

米政府ウェブサイト、他社報道、ロイター報道

イラスト

Chris Canipe